名称未定の旅ブログ

鉄道旅(未成年縛り)

#01 最長片道切符とは?【最長片道切符の旅(準備)】

ご覧いただきましてありがとうございます。本日から私が2023年の夏に行った最長片道切符の旅の様子をお届けしていきたいと思います。本記事では旅本編の前座として「最長片道切符」並びに私が実施する「最長片道切符」の種類についての解説をさせていただきます。なお本記事の情報は私が本やインターネットなどを使い個人的に「最長片道切符」について調べたもので誤った情報や個人的な予想が含まれている可能性があります。指摘や意見がありましたらコメントしていただけるとありがたいです。

実際に私が使った最長片道切符


早速、最長片道切符について説明させていただきます。そもそも「最長片道切符」という言葉は正式なものではなく鉄道の愛好者の方がそう呼び始めたのが始まりで、その名の通り日本で最も長い片道切符のことを「最長片道切符」と呼んでいます。そもそも片道切符とは“A駅からB駅までの乗車券”で途中の経路は自由に決められます。経路を自由に決められるということは意外と知られていないようで、例えば東京から名古屋までの片道切符は東海道新幹線以外にも中央線経由など様々な経路で切符を作ることができます(距離が異なるので運賃も異なります)。そんな片道切符ですがいくつか制約があります。その制約のうちの一つが同じ駅を2回通ってはいけない、すなわちルートが一筆書きでないといけないというものです。たとえば東京から名古屋までを“東京から静岡に行き東京へ戻ってから名古屋”だったり“東京から山手線を一周してから名古屋”という経路ではできません。ただし例外として終着駅が途中で通った駅になるいわゆる6の字型の切符は作ることができます(6の字型については例外などもあり、非常に複雑なので気になる方は調べてみてください)。このような条件のもとできるだけ距離を長くしたものが「最長片道切符」です。「最長片道切符」という言葉もある程度意味が広い言葉ですので何種類か流派があります。まずは何の長さが最長なのかということです。これは主に「営業キロ」と「運賃計算キロ」の2つがあります。営業キロというのは実際の路線の距離(新幹線は一部を除き並行在来線の距離とする)を表すキロ程のことで時刻表には0.1キロ単位で掲載されています。運賃計算キロとは運賃を計算するときに使う距離のことで路線の長さと運賃計算キロは大きく異なることがあります(毎度のことで恐縮ですが詳しく知りたい方は調べてみてください)。またこの2つ以外にも「実乗車距離」(実際に鉄道に乗った距離)などもあります。最長片道切符のルートについてはこのような距離のうちどの距離が“最長”になるのかにより異なります。さらにこれに加えてJR線のみの流派と第三セクター鉄道も含む流派にも分かれています。JRの切符には通過連絡運輸という制度があり片道切符の中では1回のみ特定の定められた区間にてJR線以外の鉄道会社を挟むことができます
(これまた複雑ですので詳しくは調べてみてください)。この制度を使うと岩手県内で第三セクター鉄道IGRいわて銀河鉄道を挟むことにより距離を延ばすことができます。このように「最長片道切符」と言っても様々な種類があります。また路線の新規開業や廃止によってもルートは変わりますが2023年11月現在、上記のどのルートも北海道の稚内駅から長崎県の新大村駅までを6の字型で結ぶルートとなっています。また「最長片道切符」にはいくつかの派生形があります。有名なものだと「最長往復切符」というものがあります。名前の通り最も長い往復切符で交通系Youtuberのスーツさんが実施されていたことからもあり比較的知名度があるようです。またこれ以外にも「四国内完結最長片道切符」というこれまたその名の通り四国内で完結する最長片道切符などもあります。この切符自体はそこまで長いものではありませんが「最長片道切符」は四国内を通らないので「最長片道切符」と「四国内最長片道切符」両方を使い旅をする方もいるようです。私自身四国を巡ることはできなかったのでいつかこの切符もやってみたいと思っています。

話は変わりますがこの記事の一番上に載せている写真は実際に私が使用した「最長片道切符」の写真(上半分のみ)です。A4の経由地が書かれた紙の上に緑色の少し小さい紙がホチキス止めされている構造となっており、かなり大きな切符になっています。基本的に切符はオレンジ色の小さいものとなっていますが経由地などが増えると「マルス券」と言われる緑色のICカードなどと同じようなサイズの切符になります。また経由地の数がさらに多くなると「出札補充券」と言われる緑色の紙に手書きで駅名などを書いた切符となります。今回の「最長片道切符」はこの出札補充券に加え、経由地が印刷されたA4サイズの紙を別でくっつけたものになっています。

さて、これまで「最長片道切符」の種類について説明させていただきましたがここからは私が実施する「最長片道切符」の種類を発表させていただきたいと思います。ずばり私が実施する「最長片道切符」の種類は営業キロ」が最も長くなり通過連絡運輸の制度も利用したもので乗車する経路はできるだけ距離(実乗車距離)が長くなるものです。詳しい乗車経路などは次回以降の記事で書かせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。