名称未定の旅ブログ

鉄道旅(未成年縛り)

#05【最長片道切符の旅(2日目)】旭川⇒岩見沢(⇒札幌)

ご覧いただきましてありがとうございます。旅をしてから早くも半年が経とうとしていますが記事の執筆はまだ2日目です。自分の体験を文章で書くということが難しくまたなかなかモチベーションが上がらずに執筆が滞っていますが2024年中の完結を目指して執筆をつづけていきたいと思います。改めまして、本記事では【最長片道切符の旅(2日目)】の様子をお届けいたします。前回までの記事も良ければご覧ください。meisyomitei.hatenablog.com

 

網走駅舎

おはようございます、本日は7月27日(木曜日)です。一人で宿泊をするのは初めてで不安でしたが無事宿泊することができ、最長片道切符の旅は2日目に突入です。本日は網走駅から旅を進めていきたいと思います。本日の宿泊地は札幌です。

【本日のルート】出典:国土地理院(編集あり)
※黒線は「最長片道切符」ルート外の移動

まずは網走と釧路を結んでいる釧網線に乗って南下し釧路を目指します。

釧路行き

早速6時41分発の釧路行き普通列車に乗車、1両編成ですが朝早いこともあってか乗客はまばらです。ちなみにこの列車が終点の釧路に到着するのは10時ちょうどとなかなかのロングラン列車です。

網走市街地

列車は定刻で網走駅を発車、網走駅付近は高架線の構造で市街地を通り抜けます。昨日は夜に到着したので町の様子などは良く見えませんでしたが駅前には東横インのビルがあり結構栄えているようです。

鱒浦駅

網走駅から10分ほどで鱒浦駅に到着、ウィキペディアによると近海がアイヌのマス漁の好適地として知られていたことからこの駅名がつけられたそうです。鱒浦駅からしばらくはオホーツク海の海岸を走行します。余談ですが私の記事に書かれている情報の多くはインターネットで調べているもので信憑性が高いわけではないです。ご了承ください。

オホーツク海

途中、北浜駅付近では何も遮るものがなくオホーツク海を望むことができます。冬季には流氷が流れつくことで有名ですが波は穏やかで、朝から良い景色を眺められて気分は絶好調です。

濤沸湖

北浜駅を発車すると車窓右手に湖が見えてきます。この湖は濤沸湖(とうふつこ)で車窓右手に湖、車窓左手にオホーツク海と左右どちらを見ても水辺の景色を味わえます。

原生花園

しばらく走ると列車は原生花園駅に停車、5月から10月まで営業している小清水原生花園へのアクセスを目的とした臨時駅です。原生花園とは“人為的な手を加えず自然をそのままにした状態でも花が咲く湿地帯や草原地帯”のことだそうで、ここ小清水原生花園は全国的にも有名だそうです。

知床斜里

7時20分ごろに知床斜里駅に到着、斜里町中心部に位置する駅です。斜里町知床半島の西側半分を有しており、その面積は700㎢以上あるそうです。

(たぶん)斜里岳

列車交換のため5分ほど停車したのち知床斜里駅を発車、車窓左側からは斜里岳が見られます。

清里町駅

知床斜里駅から10分ほどで清里町駅に到着、駅周辺には町が広がります。話がそれますが北海道の鉄道に乗っていると鉄道駅の周辺に町が形成されている様子がわかりやすいです。平野部の町の多くは鉄道の駅がある(あった)場所に形成されており、駅間ではまばらに家があり広大な畑が広がっているというようなところが多い印象でした。

緑駅

しばらく走ると緑駅に到着、漢字1文字の駅名は地名から来たもので緑という地名は四面緑に囲まれて静かな土地にあることから名づけられたそうです。

川湯温泉

一駅進み川湯温泉駅に到着、駅から3キロほど離れたところに川湯温泉があるそうです。なお当駅では列車交換のため10分ほど停車します。

車内の様子

書くのが遅くなりましたが車内はクロスシートで乗車率は網走駅から釧路駅までを通してあまり高くなかったです。ちなみに今回の旅では車内や座席の撮影はあまりしなかったので今後は紹介することが少なくなると思われます。

摩周駅

8時35分には摩周駅に到着、写真ではあまり栄えているようには見えませんが駅舎がある反対側は結構栄えているようです。

標茶

9時ごろには2駅隣の標茶駅に到着、だんだん駅間が長くなっていき1駅進むのに10分ほどかかります。当駅は標茶町の中心部に位置し駅周辺はそこそこ栄えています。

茅沼駅

10分ほど走りお隣の茅沼駅に到着、ログハウス風の駅舎の駅です。当駅を出ますと列車は釧路湿原に入ってゆきます。

湿原の中を走る

少し走ると道路がなくなり釧路湿原に入り、車窓に人工物が全くないところを走ります。釧路湿原は日本最大の湿原として有名で希少な動植物の生息地となっていて、またそうした自然を保護するため湿原の一部がラムサール条約に登録されているそうです。

塘路

5分ほど大自然の中を走ったのち道路などと合流し塘路駅に到着、周辺には小規模な集落があるようです。

釧路湿原

塘路駅から10分ほどで釧路湿原駅に到着、釧路湿原のほとりにあるログハウス風の駅舎の駅です。特徴的な名前の駅ですが駅周辺には何も見あたらなかったです。

釧路湿原駅を発車してしばらく走ると湿原からは離れ、だんだん畑や民家が多くなっていきます、さらに途中の遠矢駅をすぎるとさらに民家が増え釧路市外地に入ります。

東釧路

根室本線と合流し東釧路駅に到着、根室方面へは当駅で乗り換えです。

まもなく釧路

網走から3時間以上かけ終点の釧路駅に到着、駅前にはビルが立ち並びます。

釧路駅

次に乗車するのは10時25分発新得行きの普通列車です。この先列車本数が少ない区間を通る関係で1時間後の特急に乗っても札幌に着く時間は変わらないですが特急料金節約のため途中の池田駅までは普通列車に乗りたいと思います。

釧路駅発車

釧路駅を発車、しばらくは市街地を走ります。普通電車というとすこししょぼい印象を受けますが、ボックスシートで景色が見やすく人もあまり乗っていないのですごい快適でした。

新富士

釧路駅を発車し少し走ると新富士駅に到着。全国的にも珍しい企業名が駅名の由来となっている駅です。釧路市は製紙業が有名と小学校の社会で習った記憶がかすかにありますが、ここ新富士駅の近くには富士製紙釧路工場があり、これが駅名の由来となっていて東海道線富士駅が先にあるから頭に「新」とついたそうです(東海道新幹線新富士駅は当時未開業)。

草原を走る

途中の大楽毛(おたのしけ)駅を過ぎるとだんだん住宅が減っていき海沿いの草原を走ります。

白糠駅

釧路駅から40分ほどで白糠駅に到着。1日5本札幌行きの特急が停車する駅でかつては当駅と20キロほど北にある北進駅を結ぶ国鉄白糠線があったそうです。

白糠駅からしばらく走ると列車は海際を走ります。今回の旅で太平洋が見えたのは初めてです。

厚内駅

 

途中の厚内駅では普通列車と列車交換、当駅から先は海から離れ列車は内陸に進んでゆきます。

吉野駅では特急列車と列車交換をします。白糠駅から1時間列車に乗っていますが、駅間がそこそこ長く、また途中の駅や信号場で列車交換をしているためわずか4駅しか進んでいません。車内には地元の方と思われるおばさんが数人乗っているだけで非常にのんびりした列車の旅ができます。

 

12時36分、3分ほど遅れ列車は池田駅に到着。当駅からは特急列車に乗り換えて新得駅に向かいます。

池田駅(特急の車内から)

ホームを移動し12時39分発の特急おおぞら6号札幌行きに乗車します。この列車は釧路駅を先ほどまで乗っていた普通列車の約1時間後に発車した列車で当駅で普通列車を追い越します。

帯広駅

20分ほど走行し帯広駅に到着。道東最大の人口を擁する帯広市の中心駅で高架の構造になっています。

帯広市街地

何人かの乗客を乗せましたが車内は依然閑散としています。当駅からしばらくは市街地を走ります。稚内旭川、北見や網走など北海道の鉄道は市街地を高架で進む区間が多かったのが印象的でしたが、帯広も例にもれず市街地を高架線で進みます。

 

高架線は3キロほどで終わり、地上に降りると西帯広駅に到着。当駅では客扱いはせず運転停車となっていて、当駅から先は単線区間になります。

清水町

しばらく走ると家はなくなり列車は平野を高速で走り抜けます。

新得駅

池田から1時間弱、13時32分に新得駅に到着。さらに2時間ほど特急に乗っていれば本日の宿泊地、札幌に着きますが「最長片道切符の旅」なので当駅で下車し遠回りして札幌へ向かいます。

新得駅

 

最長片道切符はここ新得駅からは根室本線富良野に行くルートになっていますが根室本線は2016年の台風10号で被災して以来新得~東鹿越駅間で鉄道の運行を休止し、バスによる代行輸送を行っております。

発車表

というわけで乗車するのは13時57分発の根室本線代行バス、東鹿越行きです。代行バスは非日常な取り扱いというイメージがありますが、根室本線では6年以上この状態が続いています。さらに2024年の3月いっぱいをもってこの区間を含めた新得富良野間が廃止になることが決まっています。

代行バス

少し待っていると駅前ロータリーに代行バスがやってきました。車両は「ふらのバス」の運行でバスの前面右上には列車代行と書かれています。

新得市街地

代行バスは定刻で新得駅を発車、乗客は旅行マニアのような人ばかりで地元の方はあまり乗っていなかったような気がします。

そばが有名らしい

少し進むと民家はなくなっていき山道を走ります。なおこのバスはサホロリゾートの送迎バスを兼ねていて途中のサホロリゾートを経由します。

狩勝峠

新得駅を出て30分、途中サホロリゾートを経由しつつ比較的ゆっくり走行してきたバスは狩勝峠に差し掛かりました。狩勝峠の景色は篠ノ井線姨捨駅などと並ぶ日本三大車窓として有名でしたが1966年に峠をトンネルで貫く新線が開業したため鉄道の車窓からこの景色を見ることはできなくなってしまいました。

落合駅

新得駅から約50分、お隣の落合駅に到着。ノスタルジックな雰囲気の駅だが2016年を最後に列車がやってきたことはない。今後やってくることもないだろう。

線路

 

バスは落合駅から先は運休中の線路沿いを走行するため時々線路が見えるが整備されておらず植物が生い茂っていました。

幾寅駅

10分ほどで幾寅駅に到着。映画「ぽっぽや」のロケ地となった当駅では撮影で使われた車両が展示されています。

東鹿越駅

15時04分東鹿越駅に到着、当駅は無人駅で駅舎の脇を通って直接ホームに上がることができます。当駅からは列車に乗り換えて富良野へ行きます。

列車

ホームには富良野行きの古い列車が1両で停まっていて哀愁漂いますがこちらも2024年3月までの運行です。

かなやま湖

8分の接続で富良野行きは東鹿越駅を発車。車窓右側にみえるのはかなやま湖です。

布部駅

30分ほどで布部駅に到着。ドラマ「北の国から」の一話冒頭で家族が降り立った駅です。残念ながら当駅も2024年3月までの営業です。

富良野駅

15時51分、終点の富良野駅に到着。廃止予定の鉄道に乗車するという経験は初めてでしたが、なくなるまえに乗ることができたことはよかったのかもしれません。

富良野駅

この先最長片道切符のルートは昨日訪れた旭川まで北上します。

発車表

乗車するのは16時11分発、富良野線富良野・美瑛ノロッコ」旭川行きです。観光列車として運行されていますが一部車両は乗車券のみで乗車することができます。

富良野・美瑛ノロッコ

列車はカラフルな機関車と客車3両の客車列車での運行です。先ほどまで乗っていた根室本線とは打って変わり車内は5割くらいの乗車率、観光列車ということもあり子供連れの家族など観光客が目立ちます。

富良野駅発車

列車は定刻で富良野駅を発車、窓は最初から半分くらい開いています。空模様が怪しいですが大丈夫でしょうか。

富良野駅

通過駅は多いもののゆっくり走るため終点旭川駅までの所要時間は普通列車より長いです。線路が単線なので列車交換の兼ね合いもあるのかもしれません。

ラベンダー畑駅

30分ほどでラベンダー畑駅に到着。当駅はラベンダー畑への観光客向けの駅で夏季、秋季のみ営業しています。臨時駅ということもあり駅は簡易的な作りになっています。今のところ雨は降っていませんが今にも降り出しそうな雲です。

美馬牛駅

17時ごろには美馬牛駅に到着。駅の前後で線路がカーブになっており良い雰囲気です。

美瑛駅

つづいて美瑛駅に到着。当列車の列車名にもなっていて富良野線で最も栄えている中間駅です。また1952年に新築竣工された駅舎は美瑛軟石を使った石造りだそうです。

もうすぐ旭川

結局雨が降ってしまいました。

もうすぐ旭川

旭川駅が近づくと列車は高架を登り先日乗った宗谷本線の線路と合流して高架の旭川駅に入ってゆきます。

旭川駅

17時46分、列車は旭川駅に到着。乗り換えるのは函館本線の特急ライラック40号札幌行きです。最長片道切符のルートは途中の岩見沢までですが札幌の宿に泊まる関係で終点の札幌まで乗り越して乗車します。

旭川駅を発車

18時00分特急ライラック40号は定刻で発車。函館本線旭川~札幌は道内でもっとも特急の運行本数が多く、また需要がある区間で自由席の窓側はすべて埋まり8割ほどの乗車率です。

深川駅

20分ほどで深川駅に到着。近年一部区間が廃止になってしまった留萌線との乗換駅です。

滝川駅

さらに10分ちょっとで滝川駅に到着。釧路から富良野まで列車と代行バスで乗車してきた根室本線富良野からはほぼ直線で滝川駅までを結んでいて当駅で乗り換えることができます。

砂川駅

滝川駅から6分で砂川駅に到着。始発の旭川から4駅連続で「川」がつく駅名に停車します。これは4つの市が石狩川沿いに位置しアイヌ語の地名が川に関係するものだったため日本語地名に意訳する際に川がつく地名になったからだそうです。

美唄

10分ほどで美唄駅に到着。特急街道も伊達ではなく各駅で乗降があります。

岩見沢

さらに10分で岩見沢駅に到着。最長片道切符のルートは当駅で乗り換えるものになっていますがこのまま乗り越して札幌へ向かいます。

日が没ちてきた

岩見沢の次の停車駅は終点の札幌で25分ほど停車駅がないため特急らしく高速で走行してゆきます。

札幌駅

19時25分、札幌駅に到着。予約した宿までは2キロくらいなので歩ける距離ですが地下鉄に乗っていきたいと思います。

札幌市営地下鉄東豊線に乗車、2駅だけ乗って豊水すすきの駅で降りて宿に向かいました。

最後に本日の支出(食費以外)をまとめておきます。

特急券(特急おおぞら)  1150円

Sきっぷ(実質)      990円

地下鉄         210円

宿泊費          3200円

合計           5550円

最後までご覧いただきありがとうございました。良ければ次の記事もご覧ください。

#04【最長片道切符の旅(1日目後半)】旭川⇒網走

ご覧いただきましてありがとうございます。普段は学校の課題くらいでしか文章を書かないですが書いてみると意外と面白く、また難しいもので前回の記事を見て自分がいかに文章力がないかを痛感しております。まだまだ至らない文章ですが少しでも面白く読んでいただけるようがんばりたいと思います。あらためまして今回の記事では【最長片道切符の旅(1日目後半)】の様子をお届けいたします。前回の記事では最長片道切符の旅を始め稚内駅から旭川駅までの移動の様子をまとめてありますのでよろしければ前回の記事もご覧ください。

meisyomitei.hatenablog.com

 

本日の朝に最長片道切符の旅を始め、稚内から旭川まで移動してきました。引き続き列車に乗って本日の目的地、網走を目指します。

旭川駅(南口)

10時19分に旭川駅に着いてから駅周辺の散策や食事などをして時刻は14時です。旭川駅の南口は北口とは対照的に建物があまりなく、小川の流れている広場が整備されています。駅のすぐ南側を流れている忠別川を渡れば道の駅などもあるようです。

様々な行き先が並ぶ

旭川からは石北本線に乗車し北見に向かいますが、最長片道切符が使えるのは新旭川駅からなので旭川から新旭川までの切符を買い改札に入ります。

特別快速きたみ

ホームに上がり、14時40分発の特別快速きたみに乗り込みました。列車は1両編成ですが空席が目立ちます。列車は定刻で旭川駅を発車、しばらくは旭川市街地を走行します。また、途中の新旭川駅までは先ほど乗ってきたルートを戻ります。

新旭川

6分ほどで新旭川駅に到着。当駅が宗谷本線と石北本線の分岐駅です。再び最長片道切符のルートを進んでいきます。

新旭川駅から20分ほどで当麻駅に到着。当駅までは各駅に停車してきた「特別快速きたみ」ですが当駅を出ると上川駅まで30分ほど停車駅がありません。当麻駅を出ると列車はだんだん山間に入ってゆきます。

上川駅

いくつかの駅を通過し15時34分に上川駅に到着。列車交換のため5分ほど停車し、すぐに発車します。上川駅の次の駅は白滝駅ですが上川駅~白滝駅の駅間は37.3キロもあり在来線では日本最長の駅間となっています。

中越

しばらく走り中越信号場を通過、駅間が長い上川~白滝間ですがもともとは間に天幕駅、中越駅、上越駅、奥白滝駅、上白滝駅の5つの駅がありましたがいずれも利用者の減少などにより廃止になってしまいました。中越信号場もその駅の1つ、旧中越駅で現在は信号場となっています。

上越

途中の上越信号場をすぎると列車は石北トンネルに入ります。列車は全長4キロを超える石北トンネルで北見峠を越えます。また北見峠が道央地方と道東地方の境目になっているようです。

石北トンネル

石北トンネル付近では列車は湧別川と並走し、山間を縫って走ります。

白滝駅

石北トンネルを抜けると少しずつひらけた土地になってゆき列車は白滝駅に到着、真っ赤な屋根の駅舎が映えます。上川駅から37分もかかりましたが車窓が楽しくあっという間でした。

白滝~丸瀬布

白滝駅の次の駅は丸瀬布駅で白滝~丸瀬布間は約20キロあります。ちなみにこちらの駅間にも旧白滝駅、下白滝駅という廃駅があり、かつては奥白滝、上白滝、白滝、旧白滝、下白滝と5駅連続で「白滝」とつく駅があったそうです。

丸瀬布

白滝駅から20分ほどで丸瀬布駅に到着、これまた特徴的な駅舎には図書館などが併設されているらしいです。

遠軽駅

丸瀬布駅から25分ほど列車に揺られて遠軽駅に到着、石北本線の途中駅でありながらスイッチバック構造の駅になっており、当駅で進行方向が変わります。かつては当駅からオホーツク海沿岸を通り名寄駅までを結ぶ名寄本線という路線があり、名寄本線に直通しやすい構造で駅が作られたようですが名寄本線は廃止となってしまいました。

峠越え

7分ほど停車したのち遠軽駅を発車、安国、生田原と各駅に停車していき次は留辺蘂に停まります。生田原駅と留辺蘂駅の間には常紋峠という峠があり、石北本線はこの峠を常紋トンネルで貫いています。常紋トンネルの開通は難工事として知られていて507メートルのトンネルを掘るのに約3年がかかり、またこの工事では凄惨、過酷な労働環境により多くの人が亡くなったという過去があるそうです。

留辺蘂

峠を越えると留辺蘂駅に到着。もともとは留辺蘂町という町でしたが2006年の合併により現在は北見市に属しています。

北見駅

旭川駅から3時間以上かけ終点の北見駅に到着、時刻は18時すぎです。本日の目的地網走まではあと1本列車に乗るだけです。

最長片道切符

新旭川駅の下車代につづき北見駅の下車印です。時間がある駅ではできるだけ途中下車して下車印を集めたいと思います。

北見駅

北見市駅周辺は非常に栄えており駅前には商業ビルもあります。商業、農業、漁業、林業など幅広い分野で発展してきた北見市ですが2006年の合併などにより面積が非常に大きい自治体となっておりその面積は1400㎢以上あります。(東京都は約2200㎢)

知床斜里行き

駅前にあるセイコーマートで夕食を買い駅に入ります、本日最後の乗車は19時3分発知床斜里行きです。

北見駅を発車

北見駅を発車してからしばらくは市街地を走り高架線となっていますが古い気動車が高架線を走るのは少し違和感があります。

北見駅のお隣、柏陽駅では近くに学校があるのか学生が多く乗り込んできました。私は夏休みを使いこの旅を実施していますがこの辺の学校ではまだ夏休みが始まっていないようです。

30分ほどで美幌駅に到着、多くの学生がここで降りていきました。夏とはいえ辺りはだんだん暗くなってきました。

網走駅

列車は闇夜を30分ほど走行し、20時9分に網走駅に到着。列車は5分ほど停車し知床斜里に向かいますが本日の旅程はここ網走までです。

網走駅舎

辺りはすっかり暗く人気もないので不安になってきます、青少年健全育成の妨げにならないよう急いで予約していた民宿に向かいたいと思います。

最後に本日の支出(食費以外)を載せておきます。

特急券(特急サロベツ)  2420円

乗車券(旭川新旭川) 500円

宿泊費          2800円

合計           5720円

 

最後までご覧いただきありがとうございました。良ければ次の記事もご覧ください。

 

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#03【最長片道切符の旅(1日目前半)】稚内⇒旭川

ご覧いただきましてありがとうございます。本記事では【最長片道切符の旅(1日目前半)】の様子をお届けいたします。前回の記事では地元である神奈川県の横浜駅から飛行機等を乗り継いで北海道に上陸したのち、稚内行きの夜行バスに乗り込むまでの様子をまとめてあります。もしよろしければ前回の記事もご覧ください。

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本日は7月26日(水曜日)時刻は朝5時を回ったところです。稚内行きの夜行バスに乗車しております。夜行バス(正確には都市間バスの夜行便)に乗るのは人生初で眠れるか不安だったのですが、疲れていたこともありぐっすり眠ることができました。夏の北海道ということもあり、すでに外は明るくなっています。

稚内市

しばらく走行して、バスは稚内市街地に入ったようです。夜行バスとしては珍しく?市街地では多くのバス停に停車します、またそのバス停で降りるお客さんも多く、地元の方に多く利用されているようです。ちなみに昨日の札幌出発時点でバスは満席でしたので乗車される方は早めの予約をお勧めいたします。

その後も順調に走行し5時20分くらいに稚内駅前に到着しました。バスは当停留場が終点ではなく少し先の稚内フェリーターミナルまで行くようです。バス停を降りるとすぐ後ろに稚内駅があります。

稚内

本日はここ、稚内駅から「最長片道切符の旅」を開始し道東の網走駅まで旅をする予定です。

【本日のルート】出典:国土地理院(編集あり)

最長片道切符の旅1本目に乗車する列車は宗谷本線の特急サロベツ2号で、終点の旭川まで乗車します。発車は6時36分ですが6時20分ごろに入線してきました。

最北端の線路

切符に印を押してもらいホームに入ります。昔(1923年~1945年)は樺太までを結ぶ鉄道連絡船も就航していたらしい稚内駅ですが現在は1日の列車発着本数は7本しかありません。ちなみに乗車する特急サロベツ2号を逃すと10時28分まで列車がないうえこの列車は普通列車なのでに旭川に着く時刻は6時間30分も遅くなってしまいます。

稚内駅を発車

6時36分、定刻で稚内駅を発車しました。宗谷本線は稚内から旭川までの全長約260キロを結ぶ路線で特急サロベツ号はその全区間を3時間40分ほどで走破する特急です。260キロというのは東京から豊橋とほぼ同じ距離で北海道のスケールのでかさを感じます。ちなみに乗車したのは自由席ですが車内はガラガラでした。

南稚内

稚内駅を発車するとすぐに隣の南稚内に到着します。当駅周辺は稚内駅周辺より栄えており、かつては天北線の乗換駅でした。ちなみに路線の開業当初は当駅が終点だったそうです。

鹿

南稚内駅を出ると次の停車駅は豊富駅で40分近く停車しません。通過する抜海駅周辺で急ブレーキをかけることが何回かあったのですがどうやら鹿がいるようです、神奈川の地元ではまずないことなのでかなり衝撃的だったのを覚えています。豊富駅を発車し10分ほどで幌延に到着、1987年まではここ幌延駅から留萌駅までを結ぶ国鉄羽幌線が走っていたそうです。

天塩川

幌延駅を発車し、しばらくすると天塩川と並走します。宗谷本線はここ幌延町から途中の士別市まで約140キロにわたり天塩川と並行しています。

音威子府駅

幌延駅から1時間ちょっとで音威子府駅に到着。かつてはここ音威子府駅から2時間ほど前に通った南稚内駅までを宗谷本線よりも東側を通って結ぶ天北線という路線が分岐しており交通の要衝として栄えていました。ちなみに音威子府村の人口は632人(2023年10月時点)でJRの特急が停車する自治体としては最も人口が少ないそうです。

清水信号場(通過)

清水信号場普通列車と列車交換をしました。宗谷本線はほぼ全区間が単線となっているため列車のすれ違いができる場所が多くあります、ここ豊清水信号場もその一つですが元から列車交換を目的とした場所ではなく、2021年までは普通の駅として営業していましたが利用者が少ないことから信号場に格下げとなってしまったそうです。

名寄駅

列車は順調に走行し9時23分に途中の名寄駅に到着。稚内駅からずっとガラガラだった自由席ですが、ここ名寄駅で多くの人が乗車し窓側の席はだいたい埋まり乗車率は5割ほどになりました。客層は観光客というよりも地元の学生っぽい人なども多く普通列車の本数が少ないことなどから地元の人は日常的に特急を利用しているようです。

異様に高い駅名表

士別駅に到着。士別市は名寄盆地の中に位置し、平らな地形で駅周辺には住宅地が広がっています。

塩狩駅(通過)

途中の和寒を出るとひらけていた景色がだんだん険しくなってきます。宗谷本線は基本的に平原を通るのですが名寄市士別市などが位置する名寄盆地とその南側の上川盆地の間は塩狩峠という峠道になっています。ちなみに塩狩という地名は旧国名天塩国石狩国から命名された地名です。また塩狩峠では1909年に1名の殉職者を出す鉄道事故が起きておりこの事故を基にした『塩狩峠』という小説が有名です。

新旭川駅(通過)

塩狩峠を超えると上川盆地に入りもうすぐ旭川駅に到着です。最長片道切符のルートの話になりますが、最長片道切符のルートは「稚内新旭川⇒網走⇒」となっています。新旭川駅は旭川駅の2つ手前の駅で石北線の分岐駅となっているのですが特急列車は通過してしまいますので旭川まで乗り越しをしたいと思います。

最長片道切符

稚内駅から3時間43分、10時19分に終点の旭川駅に到着。改札に行って乗り越しの清算をしていただきました。新旭川から乗り越しの需要が多いためか専用の下車代が用意されていました。本日の目的地は網走で旭川駅からは14時40分発の列車に乗る予定ですがまだ4時間以上時間があるため駅周辺を散策してみようと思います。

旭川駅北口

駅の北口に来てみました。旭川駅は新幹線の駅のみたいな構造の駅で駅前にはロータリーと駅前広場が整備されていてそこにイオンが隣接しており、また駅前の通りには商業施設やホテルが集積しており結構栄えている印象を受けました。イオンはだいたい大きな国道沿いとかにあるイメージですが鉄道でのアクセスがしやすいのは便利そうです。その後昼食を食べたり勉強をしたりして時間をつぶしていましたが旭川から先の様子は次の記事で書かせていただきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。良ければ次回の記事もご覧ください。

 

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#02【最長片道切符の旅(0日目)】横浜⇒稚内

ご覧いただきありがとうございます。本日は7月25日火曜日時刻は11時30分、神奈川県の横浜駅に来ています。本日はここ横浜駅から最長片道切符の旅スタート地点の稚内駅まで移動し、明日の朝から最長片道切符の旅を始めたいと思います。まずは京急線に乗り羽田空港へ向かいます。

横浜駅から25分ほどで羽田空港に到着。13時50分発の新千歳空港行きの飛行機に乗りますが少し早めについたので展望デッキに行ってみました。

展望デッキ

自分一人で飛行機に乗るのは人生初で不安でしたが保安検査もすんなり通過し無事搭乗することができました。ちなみに航空券は約1か月前の予約で13740円でした。

羽田空港を離陸!

乗車しましたのはエアドゥ025便です。定刻通りに離陸し東京湾を旋回して北上していきます。千葉県浦安市付近で上陸し東京ディズニーランドなどを上空から見ることができました。

関東平野。見える川は奥から荒川と隅田川

千葉県松戸市付近の上空を飛行中、眼下には関東平野の街並みが広がります。

田沢湖

羽田空港を離陸して約40分、飛行機は秋田県に入りました。だんだん山深くなっていき日本の国土の7割が森林だということを実感できます。

北海道に上陸!

さらに25分ほどで北海道に上陸。飛行機に乗っていたときは北海道に入ったことに気づきませんでしたが、あとから調べてみたところ日高市に上陸したようです。写真からはわかりませんが数年前まで海沿いを日高本線が走っていたようで、現在でも廃線跡が残っているようです。

広大な田畑

影が近づいて来る

定刻通り新千歳空港に到着。札幌から稚内への移動手段はいくつかあるのですができるだけ安く行きたいため札幌23時発の稚内行き夜行バスで行きます。そのためまずは鉄道で札幌へ向かいます。

新千歳空港駅

新千歳空港駅15時54分発の快速エアポートに乗車。2駅だけ乗車し千歳駅で後続の普通電車に乗り換えます。

ホームで電車を待っていたところ豪華寝台列車TRAIN SUITE 四季島が通過。関東で見かけたことはありますがまさか北海道で見かけるとは…いつか乗ってみたいですね

気を取り直して16時16分発の普通に乗車、夜行バスの発車まではまだ6時間以上あるので途中の島松駅で下車、当駅で一回降りてから札幌に行くと運賃が少し安くなります。

降りても特にすることがなく駅前を軽く散策したのち電車に乗り込み札幌へ向かいます。なんかゴツゴツした車両がやって来ました、733系と言う車両らしいです。

札幌駅

快速電車に抜かれつつ45分ほどで札幌駅に到着。言わずと知れた北海道の県庁所在地(北海道だから道庁所在地?)です。

時計台とテレビ塔

最長片道切符の旅でも札幌は通るのですが途中下車する時間があるかわからないので今のうちに少し観光をしておきます。札幌市時計台さっぽろテレビ塔に行ってみました、どちらも駅から比較的近くにあります。

その後23時まで時間をつぶし都市間バス夜行便のわっかない号に乗車。稚内には明日の朝5時30分に着く予定です。運賃は6200円(現在は運賃が改正されてネット割を使うと6030円で乗ることができます)で札幌~稚内のJR線の特急宗谷の10560円と比べても安いです。ちなみに私が乗った時は未成年でも事前に連絡すれば乗らせていただくことができましたが、取り扱いが変わっていることもあるため未成年の方はご注意ください。明日はいよいよ最長片道切符の旅を始めます。最後に本日の支出(食費以外)を載せておきます。

京急(横浜⇒羽田空港) 370円

航空券(羽田⇒新千歳)13740円

千歳線(新千歳⇒島松) 460円

千歳線(島松⇒札幌)  640円

夜行バス(札幌⇒稚内)  6200円

宿泊費           0円

合計         21410円

 

最後までご覧いただきありがとうございました。良ければ次の記事もご覧ください。

meisyomitei.hatenablog.com

 

#01 最長片道切符とは?【最長片道切符の旅(準備)】

ご覧いただきましてありがとうございます。本日から私が2023年の夏に行った最長片道切符の旅の様子をお届けしていきたいと思います。本記事では旅本編の前座として「最長片道切符」並びに私が実施する「最長片道切符」の種類についての解説をさせていただきます。なお本記事の情報は私が本やインターネットなどを使い個人的に「最長片道切符」について調べたもので誤った情報や個人的な予想が含まれている可能性があります。指摘や意見がありましたらコメントしていただけるとありがたいです。

実際に私が使った最長片道切符


早速、最長片道切符について説明させていただきます。そもそも「最長片道切符」という言葉は正式なものではなく鉄道の愛好者の方がそう呼び始めたのが始まりで、その名の通り日本で最も長い片道切符のことを「最長片道切符」と呼んでいます。そもそも片道切符とは“A駅からB駅までの乗車券”で途中の経路は自由に決められます。経路を自由に決められるということは意外と知られていないようで、例えば東京から名古屋までの片道切符は東海道新幹線以外にも中央線経由など様々な経路で切符を作ることができます(距離が異なるので運賃も異なります)。そんな片道切符ですがいくつか制約があります。その制約のうちの一つが同じ駅を2回通ってはいけない、すなわちルートが一筆書きでないといけないというものです。たとえば東京から名古屋までを“東京から静岡に行き東京へ戻ってから名古屋”だったり“東京から山手線を一周してから名古屋”という経路ではできません。ただし例外として終着駅が途中で通った駅になるいわゆる6の字型の切符は作ることができます(6の字型については例外などもあり、非常に複雑なので気になる方は調べてみてください)。このような条件のもとできるだけ距離を長くしたものが「最長片道切符」です。「最長片道切符」という言葉もある程度意味が広い言葉ですので何種類か流派があります。まずは何の長さが最長なのかということです。これは主に「営業キロ」と「運賃計算キロ」の2つがあります。営業キロというのは実際の路線の距離(新幹線は一部を除き並行在来線の距離とする)を表すキロ程のことで時刻表には0.1キロ単位で掲載されています。運賃計算キロとは運賃を計算するときに使う距離のことで路線の長さと運賃計算キロは大きく異なることがあります(毎度のことで恐縮ですが詳しく知りたい方は調べてみてください)。またこの2つ以外にも「実乗車距離」(実際に鉄道に乗った距離)などもあります。最長片道切符のルートについてはこのような距離のうちどの距離が“最長”になるのかにより異なります。さらにこれに加えてJR線のみの流派と第三セクター鉄道も含む流派にも分かれています。JRの切符には通過連絡運輸という制度があり片道切符の中では1回のみ特定の定められた区間にてJR線以外の鉄道会社を挟むことができます
(これまた複雑ですので詳しくは調べてみてください)。この制度を使うと岩手県内で第三セクター鉄道IGRいわて銀河鉄道を挟むことにより距離を延ばすことができます。このように「最長片道切符」と言っても様々な種類があります。また路線の新規開業や廃止によってもルートは変わりますが2023年11月現在、上記のどのルートも北海道の稚内駅から長崎県の新大村駅までを6の字型で結ぶルートとなっています。また「最長片道切符」にはいくつかの派生形があります。有名なものだと「最長往復切符」というものがあります。名前の通り最も長い往復切符で交通系Youtuberのスーツさんが実施されていたことからもあり比較的知名度があるようです。またこれ以外にも「四国内完結最長片道切符」というこれまたその名の通り四国内で完結する最長片道切符などもあります。この切符自体はそこまで長いものではありませんが「最長片道切符」は四国内を通らないので「最長片道切符」と「四国内最長片道切符」両方を使い旅をする方もいるようです。私自身四国を巡ることはできなかったのでいつかこの切符もやってみたいと思っています。

話は変わりますがこの記事の一番上に載せている写真は実際に私が使用した「最長片道切符」の写真(上半分のみ)です。A4の経由地が書かれた紙の上に緑色の少し小さい紙がホチキス止めされている構造となっており、かなり大きな切符になっています。基本的に切符はオレンジ色の小さいものとなっていますが経由地などが増えると「マルス券」と言われる緑色のICカードなどと同じようなサイズの切符になります。また経由地の数がさらに多くなると「出札補充券」と言われる緑色の紙に手書きで駅名などを書いた切符となります。今回の「最長片道切符」はこの出札補充券に加え、経由地が印刷されたA4サイズの紙を別でくっつけたものになっています。

さて、これまで「最長片道切符」の種類について説明させていただきましたがここからは私が実施する「最長片道切符」の種類を発表させていただきたいと思います。ずばり私が実施する「最長片道切符」の種類は営業キロ」が最も長くなり通過連絡運輸の制度も利用したもので乗車する経路はできるだけ距離(実乗車距離)が長くなるものです。詳しい乗車経路などは次回以降の記事で書かせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。