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鉄道旅(未成年縛り)

#05【最長片道切符の旅(2日目)】旭川⇒岩見沢(⇒札幌)

ご覧いただきましてありがとうございます。旅をしてから早くも半年が経とうとしていますが記事の執筆はまだ2日目です。自分の体験を文章で書くということが難しくまたなかなかモチベーションが上がらずに執筆が滞っていますが2024年中の完結を目指して執筆をつづけていきたいと思います。改めまして、本記事では【最長片道切符の旅(2日目)】の様子をお届けいたします。前回までの記事も良ければご覧ください。meisyomitei.hatenablog.com

 

網走駅舎

おはようございます、本日は7月27日(木曜日)です。一人で宿泊をするのは初めてで不安でしたが無事宿泊することができ、最長片道切符の旅は2日目に突入です。本日は網走駅から旅を進めていきたいと思います。本日の宿泊地は札幌です。

【本日のルート】出典:国土地理院(編集あり)
※黒線は「最長片道切符」ルート外の移動

まずは網走と釧路を結んでいる釧網線に乗って南下し釧路を目指します。

釧路行き

早速6時41分発の釧路行き普通列車に乗車、1両編成ですが朝早いこともあってか乗客はまばらです。ちなみにこの列車が終点の釧路に到着するのは10時ちょうどとなかなかのロングラン列車です。

網走市街地

列車は定刻で網走駅を発車、網走駅付近は高架線の構造で市街地を通り抜けます。昨日は夜に到着したので町の様子などは良く見えませんでしたが駅前には東横インのビルがあり結構栄えているようです。

鱒浦駅

網走駅から10分ほどで鱒浦駅に到着、ウィキペディアによると近海がアイヌのマス漁の好適地として知られていたことからこの駅名がつけられたそうです。鱒浦駅からしばらくはオホーツク海の海岸を走行します。余談ですが私の記事に書かれている情報の多くはインターネットで調べているもので信憑性が高いわけではないです。ご了承ください。

オホーツク海

途中、北浜駅付近では何も遮るものがなくオホーツク海を望むことができます。冬季には流氷が流れつくことで有名ですが波は穏やかで、朝から良い景色を眺められて気分は絶好調です。

濤沸湖

北浜駅を発車すると車窓右手に湖が見えてきます。この湖は濤沸湖(とうふつこ)で車窓右手に湖、車窓左手にオホーツク海と左右どちらを見ても水辺の景色を味わえます。

原生花園

しばらく走ると列車は原生花園駅に停車、5月から10月まで営業している小清水原生花園へのアクセスを目的とした臨時駅です。原生花園とは“人為的な手を加えず自然をそのままにした状態でも花が咲く湿地帯や草原地帯”のことだそうで、ここ小清水原生花園は全国的にも有名だそうです。

知床斜里

7時20分ごろに知床斜里駅に到着、斜里町中心部に位置する駅です。斜里町知床半島の西側半分を有しており、その面積は700㎢以上あるそうです。

(たぶん)斜里岳

列車交換のため5分ほど停車したのち知床斜里駅を発車、車窓左側からは斜里岳が見られます。

清里町駅

知床斜里駅から10分ほどで清里町駅に到着、駅周辺には町が広がります。話がそれますが北海道の鉄道に乗っていると鉄道駅の周辺に町が形成されている様子がわかりやすいです。平野部の町の多くは鉄道の駅がある(あった)場所に形成されており、駅間ではまばらに家があり広大な畑が広がっているというようなところが多い印象でした。

緑駅

しばらく走ると緑駅に到着、漢字1文字の駅名は地名から来たもので緑という地名は四面緑に囲まれて静かな土地にあることから名づけられたそうです。

川湯温泉

一駅進み川湯温泉駅に到着、駅から3キロほど離れたところに川湯温泉があるそうです。なお当駅では列車交換のため10分ほど停車します。

車内の様子

書くのが遅くなりましたが車内はクロスシートで乗車率は網走駅から釧路駅までを通してあまり高くなかったです。ちなみに今回の旅では車内や座席の撮影はあまりしなかったので今後は紹介することが少なくなると思われます。

摩周駅

8時35分には摩周駅に到着、写真ではあまり栄えているようには見えませんが駅舎がある反対側は結構栄えているようです。

標茶

9時ごろには2駅隣の標茶駅に到着、だんだん駅間が長くなっていき1駅進むのに10分ほどかかります。当駅は標茶町の中心部に位置し駅周辺はそこそこ栄えています。

茅沼駅

10分ほど走りお隣の茅沼駅に到着、ログハウス風の駅舎の駅です。当駅を出ますと列車は釧路湿原に入ってゆきます。

湿原の中を走る

少し走ると道路がなくなり釧路湿原に入り、車窓に人工物が全くないところを走ります。釧路湿原は日本最大の湿原として有名で希少な動植物の生息地となっていて、またそうした自然を保護するため湿原の一部がラムサール条約に登録されているそうです。

塘路

5分ほど大自然の中を走ったのち道路などと合流し塘路駅に到着、周辺には小規模な集落があるようです。

釧路湿原

塘路駅から10分ほどで釧路湿原駅に到着、釧路湿原のほとりにあるログハウス風の駅舎の駅です。特徴的な名前の駅ですが駅周辺には何も見あたらなかったです。

釧路湿原駅を発車してしばらく走ると湿原からは離れ、だんだん畑や民家が多くなっていきます、さらに途中の遠矢駅をすぎるとさらに民家が増え釧路市外地に入ります。

東釧路

根室本線と合流し東釧路駅に到着、根室方面へは当駅で乗り換えです。

まもなく釧路

網走から3時間以上かけ終点の釧路駅に到着、駅前にはビルが立ち並びます。

釧路駅

次に乗車するのは10時25分発新得行きの普通列車です。この先列車本数が少ない区間を通る関係で1時間後の特急に乗っても札幌に着く時間は変わらないですが特急料金節約のため途中の池田駅までは普通列車に乗りたいと思います。

釧路駅発車

釧路駅を発車、しばらくは市街地を走ります。普通電車というとすこししょぼい印象を受けますが、ボックスシートで景色が見やすく人もあまり乗っていないのですごい快適でした。

新富士

釧路駅を発車し少し走ると新富士駅に到着。全国的にも珍しい企業名が駅名の由来となっている駅です。釧路市は製紙業が有名と小学校の社会で習った記憶がかすかにありますが、ここ新富士駅の近くには富士製紙釧路工場があり、これが駅名の由来となっていて東海道線富士駅が先にあるから頭に「新」とついたそうです(東海道新幹線新富士駅は当時未開業)。

草原を走る

途中の大楽毛(おたのしけ)駅を過ぎるとだんだん住宅が減っていき海沿いの草原を走ります。

白糠駅

釧路駅から40分ほどで白糠駅に到着。1日5本札幌行きの特急が停車する駅でかつては当駅と20キロほど北にある北進駅を結ぶ国鉄白糠線があったそうです。

白糠駅からしばらく走ると列車は海際を走ります。今回の旅で太平洋が見えたのは初めてです。

厚内駅

 

途中の厚内駅では普通列車と列車交換、当駅から先は海から離れ列車は内陸に進んでゆきます。

吉野駅では特急列車と列車交換をします。白糠駅から1時間列車に乗っていますが、駅間がそこそこ長く、また途中の駅や信号場で列車交換をしているためわずか4駅しか進んでいません。車内には地元の方と思われるおばさんが数人乗っているだけで非常にのんびりした列車の旅ができます。

 

12時36分、3分ほど遅れ列車は池田駅に到着。当駅からは特急列車に乗り換えて新得駅に向かいます。

池田駅(特急の車内から)

ホームを移動し12時39分発の特急おおぞら6号札幌行きに乗車します。この列車は釧路駅を先ほどまで乗っていた普通列車の約1時間後に発車した列車で当駅で普通列車を追い越します。

帯広駅

20分ほど走行し帯広駅に到着。道東最大の人口を擁する帯広市の中心駅で高架の構造になっています。

帯広市街地

何人かの乗客を乗せましたが車内は依然閑散としています。当駅からしばらくは市街地を走ります。稚内旭川、北見や網走など北海道の鉄道は市街地を高架で進む区間が多かったのが印象的でしたが、帯広も例にもれず市街地を高架線で進みます。

 

高架線は3キロほどで終わり、地上に降りると西帯広駅に到着。当駅では客扱いはせず運転停車となっていて、当駅から先は単線区間になります。

清水町

しばらく走ると家はなくなり列車は平野を高速で走り抜けます。

新得駅

池田から1時間弱、13時32分に新得駅に到着。さらに2時間ほど特急に乗っていれば本日の宿泊地、札幌に着きますが「最長片道切符の旅」なので当駅で下車し遠回りして札幌へ向かいます。

新得駅

 

最長片道切符はここ新得駅からは根室本線富良野に行くルートになっていますが根室本線は2016年の台風10号で被災して以来新得~東鹿越駅間で鉄道の運行を休止し、バスによる代行輸送を行っております。

発車表

というわけで乗車するのは13時57分発の根室本線代行バス、東鹿越行きです。代行バスは非日常な取り扱いというイメージがありますが、根室本線では6年以上この状態が続いています。さらに2024年の3月いっぱいをもってこの区間を含めた新得富良野間が廃止になることが決まっています。

代行バス

少し待っていると駅前ロータリーに代行バスがやってきました。車両は「ふらのバス」の運行でバスの前面右上には列車代行と書かれています。

新得市街地

代行バスは定刻で新得駅を発車、乗客は旅行マニアのような人ばかりで地元の方はあまり乗っていなかったような気がします。

そばが有名らしい

少し進むと民家はなくなっていき山道を走ります。なおこのバスはサホロリゾートの送迎バスを兼ねていて途中のサホロリゾートを経由します。

狩勝峠

新得駅を出て30分、途中サホロリゾートを経由しつつ比較的ゆっくり走行してきたバスは狩勝峠に差し掛かりました。狩勝峠の景色は篠ノ井線姨捨駅などと並ぶ日本三大車窓として有名でしたが1966年に峠をトンネルで貫く新線が開業したため鉄道の車窓からこの景色を見ることはできなくなってしまいました。

落合駅

新得駅から約50分、お隣の落合駅に到着。ノスタルジックな雰囲気の駅だが2016年を最後に列車がやってきたことはない。今後やってくることもないだろう。

線路

 

バスは落合駅から先は運休中の線路沿いを走行するため時々線路が見えるが整備されておらず植物が生い茂っていました。

幾寅駅

10分ほどで幾寅駅に到着。映画「ぽっぽや」のロケ地となった当駅では撮影で使われた車両が展示されています。

東鹿越駅

15時04分東鹿越駅に到着、当駅は無人駅で駅舎の脇を通って直接ホームに上がることができます。当駅からは列車に乗り換えて富良野へ行きます。

列車

ホームには富良野行きの古い列車が1両で停まっていて哀愁漂いますがこちらも2024年3月までの運行です。

かなやま湖

8分の接続で富良野行きは東鹿越駅を発車。車窓右側にみえるのはかなやま湖です。

布部駅

30分ほどで布部駅に到着。ドラマ「北の国から」の一話冒頭で家族が降り立った駅です。残念ながら当駅も2024年3月までの営業です。

富良野駅

15時51分、終点の富良野駅に到着。廃止予定の鉄道に乗車するという経験は初めてでしたが、なくなるまえに乗ることができたことはよかったのかもしれません。

富良野駅

この先最長片道切符のルートは昨日訪れた旭川まで北上します。

発車表

乗車するのは16時11分発、富良野線富良野・美瑛ノロッコ」旭川行きです。観光列車として運行されていますが一部車両は乗車券のみで乗車することができます。

富良野・美瑛ノロッコ

列車はカラフルな機関車と客車3両の客車列車での運行です。先ほどまで乗っていた根室本線とは打って変わり車内は5割くらいの乗車率、観光列車ということもあり子供連れの家族など観光客が目立ちます。

富良野駅発車

列車は定刻で富良野駅を発車、窓は最初から半分くらい開いています。空模様が怪しいですが大丈夫でしょうか。

富良野駅

通過駅は多いもののゆっくり走るため終点旭川駅までの所要時間は普通列車より長いです。線路が単線なので列車交換の兼ね合いもあるのかもしれません。

ラベンダー畑駅

30分ほどでラベンダー畑駅に到着。当駅はラベンダー畑への観光客向けの駅で夏季、秋季のみ営業しています。臨時駅ということもあり駅は簡易的な作りになっています。今のところ雨は降っていませんが今にも降り出しそうな雲です。

美馬牛駅

17時ごろには美馬牛駅に到着。駅の前後で線路がカーブになっており良い雰囲気です。

美瑛駅

つづいて美瑛駅に到着。当列車の列車名にもなっていて富良野線で最も栄えている中間駅です。また1952年に新築竣工された駅舎は美瑛軟石を使った石造りだそうです。

もうすぐ旭川

結局雨が降ってしまいました。

もうすぐ旭川

旭川駅が近づくと列車は高架を登り先日乗った宗谷本線の線路と合流して高架の旭川駅に入ってゆきます。

旭川駅

17時46分、列車は旭川駅に到着。乗り換えるのは函館本線の特急ライラック40号札幌行きです。最長片道切符のルートは途中の岩見沢までですが札幌の宿に泊まる関係で終点の札幌まで乗り越して乗車します。

旭川駅を発車

18時00分特急ライラック40号は定刻で発車。函館本線旭川~札幌は道内でもっとも特急の運行本数が多く、また需要がある区間で自由席の窓側はすべて埋まり8割ほどの乗車率です。

深川駅

20分ほどで深川駅に到着。近年一部区間が廃止になってしまった留萌線との乗換駅です。

滝川駅

さらに10分ちょっとで滝川駅に到着。釧路から富良野まで列車と代行バスで乗車してきた根室本線富良野からはほぼ直線で滝川駅までを結んでいて当駅で乗り換えることができます。

砂川駅

滝川駅から6分で砂川駅に到着。始発の旭川から4駅連続で「川」がつく駅名に停車します。これは4つの市が石狩川沿いに位置しアイヌ語の地名が川に関係するものだったため日本語地名に意訳する際に川がつく地名になったからだそうです。

美唄

10分ほどで美唄駅に到着。特急街道も伊達ではなく各駅で乗降があります。

岩見沢

さらに10分で岩見沢駅に到着。最長片道切符のルートは当駅で乗り換えるものになっていますがこのまま乗り越して札幌へ向かいます。

日が没ちてきた

岩見沢の次の停車駅は終点の札幌で25分ほど停車駅がないため特急らしく高速で走行してゆきます。

札幌駅

19時25分、札幌駅に到着。予約した宿までは2キロくらいなので歩ける距離ですが地下鉄に乗っていきたいと思います。

札幌市営地下鉄東豊線に乗車、2駅だけ乗って豊水すすきの駅で降りて宿に向かいました。

最後に本日の支出(食費以外)をまとめておきます。

特急券(特急おおぞら)  1150円

Sきっぷ(実質)      990円

地下鉄         210円

宿泊費          3200円

合計           5550円

最後までご覧いただきありがとうございました。良ければ次の記事もご覧ください。